『DUST』プレイしました
『Dust』の和訳ルールができましたよ。
既にお買い上げの方には別送させていただきます。
折角なので編集部でプレイしてみました。
メンバーは私と隣の上司とたぬきさんと新人のコアラさんです。
コアラさんはSLGどころかボードゲームもほとんど未体験にもかかわらず、数あわせに引っ張ってこられてしまいました。ここはどこの大学の雀荘ですか。
アメコミ原作のゲームですが、原作知らなくても大丈夫。
IF歴史の戦略級第二次世界大戦です。
リアル歴史も関係ないので史実に気兼ねしなくてもいいのはちょっといいかも。
好き勝手世界地図を色塗りできます。
一応以下に設定。
1938年、戦争にひた走る時代に、ドイツの調査隊は南極大陸で謎の発見をした。それを転機に世界中がこの発見の研究に没頭し、核開発は頓挫した。しかしその代わりに見つけたテクノロジー、「Vrill Kultur」という途方もないエネルギー源が、世界の版図を塗り替えてしまう。
歴史は書き換えられる。
新しい戦略、新たな兵器、新たな軍隊……そして時代の始まりだ。
そう。今こそがDUSTの夜明けなのだ!
さて初期配置。
まず首都を選びます。その後地上の全ポイントを対象に、順番にユニットを置いて版図を作っていきます。
ルールが二種類あって、首都と少数のエリアから始めるバージョンもありますが、今回は一旦勢力図ができあがってからのプレイ(どっちのルールも和訳してます)。
初期配置はカードで順番を決めて好きなところを取っていきます。
一度国家とか組織は崩壊しているので、自分たちで自由に領土の線引きが可能です。
まずは首都の決定です。
隣の上司はオレンジで日本から開始。太平洋とチャイナを確保して大東亜共栄圏でも作るつもりのようです。
2番が取れた私は黄色で北アメリカに拠点を(……やっぱり有利なのかなって思うじゃないですか)。がっつり南アメリカからアフリカに広げていきます。
コアラさんは水色で「ドイツ取りますねー」と言いながらヨーロッパに(このとき他メンバーが色めき立ったのは本人にはないしょ)。北大西洋を渡ってカナダに展開し、私と国境を接することになりました。
4番目のたぬきさんは緑(必然!)でロシアからスタート。南下してインド、オーストラリアとつなぎ、南極に覇を広げます。なんという海洋国家。
基本的にはカードドリブンです。ターンの最初に全員が一枚カードを提示。
それの戦術ポイントの大きい順に生産>移動>戦闘をしていきます。
一人が全部のセグメントを終えてから次の人の手番に移るので、最後の人間はそうとう不利です。しかしばんばんいいカードを使っていたら手札がつらくなっていくのもカードドリブンの宿命。
生産は首都・資源エリア(エネルギー採掘ポイントの支配)、生産拠点(工場)の数とカードの数値修正で、もらえるポイントが決まってきます。
ちなみにターン終了後にめくるとかじゃなくて、カードも生産ポイントを使って買うことになります。おおお、それって負けがこむとじり貧ってことですか!!
なにはともあれまずは生産して配備しないことには話になりません。みんなそれぞれにドクトリンを持って購入している様子。『Dust』の設定の根幹であるところのエネルギーが埋まっている資源エリアは、地上はすでに掘られまくってますが、海はまだ手つかずなので、みんな近場のポイントを狙って潜水艦を造り始めます。
作った兵器は生産拠点かその隣接エリアしかおけないので、いきおい生産拠点は前線に近くなりますが、そうすると攻撃される可能性も高くなるので放置は危険です。
ちなみに私も大西洋に乗り出しましたが、今回使ったカードは移動ポイントが1しかないのです。1スタックを1回しか動かせないのです。なんにもできない……。
たぬきさんはあからさまに潜水艦を造りまくっておりますし、上司は着実に地上戦力を固めております。
わ、コアラさんがロボだの爆撃機だのをごっそり作ってるじゃありませんか。
「ついつい“お金あるだけ高いのつくっちゃえー”ってしちゃいますよね」
……そうかな(<これは貧乏性)。しかし戦力の集中という点では正しい気がしなくもない。うーん、ていうか私の前線拠点のそばにそんな高い兵器を並べるんじゃない!!
ちなみに陸上(戦車・ロボ)、航空(戦闘機、爆撃機)海上(潜水艦)と3つのジャンルの兵器があって、右の方が強いです。サイコロがたくさん振れます。むしろ左は損害の吸収に使うべきみたいです。
強い兵器を持っていると、戦闘時に先攻が取れます。先にサイコロが振れるのです。損害は同時ではないので、先に攻撃を受けて崩壊してしまうと、敵にあっさりエリアを奪われてしまいます。
◆
海にぐんぐんのばしているたぬきさんの海洋国家ですが、大陸では上司とコアラさんに挟まれていてなかなかにきつい配置です。だからこそシーレーンの確保にやっきです。
なのである意味大陸は手薄。ていうか首都はみんなそんなに守ってません。ただでさえ首都と言うだけでサイコロ修正が付く上、絶対に先攻が取れるからです。
なんだかそのとなりにどっちゃりと戦車を持ってきましたうちの上司。
……そりゃ確かに首都はポイント高いですけどね。たぬきさん戦車1個しか置いてないから1ヒットで占領できますけど。
「首都攻撃はどうせ向こうが先攻なんだから、この大量の戦車で向かえば攻撃力は高いし損害の吸収もできる」
確実そうな賭ですが、なんだかなあ。
たぬきさんが先に攻撃します。おお、クリーンヒット。4つ命中?ほとんど戦力半減しましたね。
「いや、1ヒットすれば俺の勝ちだ!」
出ました!全部スカ!
「うそだ!サイの目が間違っている」
すごすごと退却していきました。モスクワ落ちません。すごい生産力の無駄ですね。
そんな派手な戦いの影で、ノヴァヤゼムリャにあるたぬきさんの資源エリアが、潜水艦による海上戦闘でコアラさんに奪われていきました。……思い切りがいいかと思えば案外堅実なこともしますこの新人。
◆
ちなみにこっそり途中経過は私が一番ポイントを取っております。やはりアメリカは手を広げやすいんだろうか。しかし私手番が回ってくるの最後なんですよねー。
「ほらほらコアラさん、手薄ないちねんせいの生産拠点が目の前にあるじゃないか、折角高い武器勝ったんだからぶつけておかないと」
あーそうですねー、と上司にそそのかされて攻撃しかけてきますが、まて騙されるな! 先輩面して戦術を教えてるけど、目障りなのを他人に攻撃させて自分がのし上がろうとか考えてるだけだからこの人!!
「でも勝てそうだから攻撃しますねv」
あああ生産拠点取られた。
このゲームの勝利条件は、海の覇権、陸の覇権、資源エリアの確保が目的で、それによって累積するVPを早く設定値突破した人間の勝ちです。
累積するため、ターン終了時の得点計算で一位に立つと、もれなく他プレイヤーから引きずり降ろされることになります。
ちなみに今回は少なめの20ポイント到達でゲーム終了。このターンを守りきれば私の勝利です。しかし攻撃しようにもめぼしいポイントが近所にありません。
……生産拠点って奪うだけじゃなくて作っても点になるんですよね。
なにも国力の顕示は戦いだけで表すものではありません。
そのターンの生産ポイントをごっっそりつかって生産拠点を乱立。
土地だけはふんだんに持っております。
手番が最後なのを幸い、ポイント稼いで勝ち逃げです!
初回のプレイだったのであまり複雑な戦闘はできませんでしたが、爆撃機はどのポイントからでも敵に攻撃することができたり、唯一潜水艦を沈めることができたりします。潜水艦は海上から陸地を攻撃することも可能。非対称戦闘も取り入れられていて、いろいろと戦闘にもバリエーションが作ってあります。
たぬきさんがいい例ですが、制圧しにくいだけにシーレーンが確保できると大きいのですが、潜水艦は高い上に維持が大変なので、地上がおろそかになりがちです。
もちろん私みたいに海上に進出し損ねると(結局潜水艦2隻しか浮かべてない)、勢力が二大陸にまたがっていたときに敵に分断されかねません。
また、蹂躙攻撃というか、攻撃して相手を倒し続ける限りは進軍できるので、上司のようにわんさと戦車を積み上げ(スタック制限ありません)、電撃戦をやってみるのも手です。首都でなければ結構落ちてしまうものです。
原作知らない分、ほんとIF歴史という感じで、見たこともない世界史が作れたのでなかなか満足なリプレイでした(勝ったし!)。
間違いなく一番の功労者は初参加のコアラさんですありがとう。
今度は『Fish eat Fish』やろうね!<逃がしません貴重な新人
既にお買い上げの方には別送させていただきます。
折角なので編集部でプレイしてみました。
メンバーは私と隣の上司とたぬきさんと新人のコアラさんです。
コアラさんはSLGどころかボードゲームもほとんど未体験にもかかわらず、数あわせに引っ張ってこられてしまいました。ここはどこの大学の雀荘ですか。
アメコミ原作のゲームですが、原作知らなくても大丈夫。
IF歴史の戦略級第二次世界大戦です。
リアル歴史も関係ないので史実に気兼ねしなくてもいいのはちょっといいかも。
好き勝手世界地図を色塗りできます。
一応以下に設定。
1938年、戦争にひた走る時代に、ドイツの調査隊は南極大陸で謎の発見をした。それを転機に世界中がこの発見の研究に没頭し、核開発は頓挫した。しかしその代わりに見つけたテクノロジー、「Vrill Kultur」という途方もないエネルギー源が、世界の版図を塗り替えてしまう。
歴史は書き換えられる。
新しい戦略、新たな兵器、新たな軍隊……そして時代の始まりだ。
そう。今こそがDUSTの夜明けなのだ!
さて初期配置。
まず首都を選びます。その後地上の全ポイントを対象に、順番にユニットを置いて版図を作っていきます。
ルールが二種類あって、首都と少数のエリアから始めるバージョンもありますが、今回は一旦勢力図ができあがってからのプレイ(どっちのルールも和訳してます)。
初期配置はカードで順番を決めて好きなところを取っていきます。
一度国家とか組織は崩壊しているので、自分たちで自由に領土の線引きが可能です。
まずは首都の決定です。
隣の上司はオレンジで日本から開始。太平洋とチャイナを確保して大東亜共栄圏でも作るつもりのようです。
2番が取れた私は黄色で北アメリカに拠点を(……やっぱり有利なのかなって思うじゃないですか)。がっつり南アメリカからアフリカに広げていきます。
コアラさんは水色で「ドイツ取りますねー」と言いながらヨーロッパに(このとき他メンバーが色めき立ったのは本人にはないしょ)。北大西洋を渡ってカナダに展開し、私と国境を接することになりました。
4番目のたぬきさんは緑(必然!)でロシアからスタート。南下してインド、オーストラリアとつなぎ、南極に覇を広げます。なんという海洋国家。
基本的にはカードドリブンです。ターンの最初に全員が一枚カードを提示。
それの戦術ポイントの大きい順に生産>移動>戦闘をしていきます。
一人が全部のセグメントを終えてから次の人の手番に移るので、最後の人間はそうとう不利です。しかしばんばんいいカードを使っていたら手札がつらくなっていくのもカードドリブンの宿命。
生産は首都・資源エリア(エネルギー採掘ポイントの支配)、生産拠点(工場)の数とカードの数値修正で、もらえるポイントが決まってきます。
ちなみにターン終了後にめくるとかじゃなくて、カードも生産ポイントを使って買うことになります。おおお、それって負けがこむとじり貧ってことですか!!
なにはともあれまずは生産して配備しないことには話になりません。みんなそれぞれにドクトリンを持って購入している様子。『Dust』の設定の根幹であるところのエネルギーが埋まっている資源エリアは、地上はすでに掘られまくってますが、海はまだ手つかずなので、みんな近場のポイントを狙って潜水艦を造り始めます。
作った兵器は生産拠点かその隣接エリアしかおけないので、いきおい生産拠点は前線に近くなりますが、そうすると攻撃される可能性も高くなるので放置は危険です。
ちなみに私も大西洋に乗り出しましたが、今回使ったカードは移動ポイントが1しかないのです。1スタックを1回しか動かせないのです。なんにもできない……。
たぬきさんはあからさまに潜水艦を造りまくっておりますし、上司は着実に地上戦力を固めております。
わ、コアラさんがロボだの爆撃機だのをごっそり作ってるじゃありませんか。
「ついつい“お金あるだけ高いのつくっちゃえー”ってしちゃいますよね」
……そうかな(<これは貧乏性)。しかし戦力の集中という点では正しい気がしなくもない。うーん、ていうか私の前線拠点のそばにそんな高い兵器を並べるんじゃない!!
ちなみに陸上(戦車・ロボ)、航空(戦闘機、爆撃機)海上(潜水艦)と3つのジャンルの兵器があって、右の方が強いです。サイコロがたくさん振れます。むしろ左は損害の吸収に使うべきみたいです。
強い兵器を持っていると、戦闘時に先攻が取れます。先にサイコロが振れるのです。損害は同時ではないので、先に攻撃を受けて崩壊してしまうと、敵にあっさりエリアを奪われてしまいます。
◆
海にぐんぐんのばしているたぬきさんの海洋国家ですが、大陸では上司とコアラさんに挟まれていてなかなかにきつい配置です。だからこそシーレーンの確保にやっきです。
なのである意味大陸は手薄。ていうか首都はみんなそんなに守ってません。ただでさえ首都と言うだけでサイコロ修正が付く上、絶対に先攻が取れるからです。
なんだかそのとなりにどっちゃりと戦車を持ってきましたうちの上司。
……そりゃ確かに首都はポイント高いですけどね。たぬきさん戦車1個しか置いてないから1ヒットで占領できますけど。
「首都攻撃はどうせ向こうが先攻なんだから、この大量の戦車で向かえば攻撃力は高いし損害の吸収もできる」
確実そうな賭ですが、なんだかなあ。
たぬきさんが先に攻撃します。おお、クリーンヒット。4つ命中?ほとんど戦力半減しましたね。
「いや、1ヒットすれば俺の勝ちだ!」
出ました!全部スカ!
「うそだ!サイの目が間違っている」
すごすごと退却していきました。モスクワ落ちません。すごい生産力の無駄ですね。
そんな派手な戦いの影で、ノヴァヤゼムリャにあるたぬきさんの資源エリアが、潜水艦による海上戦闘でコアラさんに奪われていきました。……思い切りがいいかと思えば案外堅実なこともしますこの新人。
◆
ちなみにこっそり途中経過は私が一番ポイントを取っております。やはりアメリカは手を広げやすいんだろうか。しかし私手番が回ってくるの最後なんですよねー。
「ほらほらコアラさん、手薄ないちねんせいの生産拠点が目の前にあるじゃないか、折角高い武器勝ったんだからぶつけておかないと」
あーそうですねー、と上司にそそのかされて攻撃しかけてきますが、まて騙されるな! 先輩面して戦術を教えてるけど、目障りなのを他人に攻撃させて自分がのし上がろうとか考えてるだけだからこの人!!
「でも勝てそうだから攻撃しますねv」
あああ生産拠点取られた。
このゲームの勝利条件は、海の覇権、陸の覇権、資源エリアの確保が目的で、それによって累積するVPを早く設定値突破した人間の勝ちです。
累積するため、ターン終了時の得点計算で一位に立つと、もれなく他プレイヤーから引きずり降ろされることになります。
ちなみに今回は少なめの20ポイント到達でゲーム終了。このターンを守りきれば私の勝利です。しかし攻撃しようにもめぼしいポイントが近所にありません。
……生産拠点って奪うだけじゃなくて作っても点になるんですよね。
なにも国力の顕示は戦いだけで表すものではありません。
そのターンの生産ポイントをごっっそりつかって生産拠点を乱立。
土地だけはふんだんに持っております。
手番が最後なのを幸い、ポイント稼いで勝ち逃げです!
初回のプレイだったのであまり複雑な戦闘はできませんでしたが、爆撃機はどのポイントからでも敵に攻撃することができたり、唯一潜水艦を沈めることができたりします。潜水艦は海上から陸地を攻撃することも可能。非対称戦闘も取り入れられていて、いろいろと戦闘にもバリエーションが作ってあります。
たぬきさんがいい例ですが、制圧しにくいだけにシーレーンが確保できると大きいのですが、潜水艦は高い上に維持が大変なので、地上がおろそかになりがちです。
もちろん私みたいに海上に進出し損ねると(結局潜水艦2隻しか浮かべてない)、勢力が二大陸にまたがっていたときに敵に分断されかねません。
また、蹂躙攻撃というか、攻撃して相手を倒し続ける限りは進軍できるので、上司のようにわんさと戦車を積み上げ(スタック制限ありません)、電撃戦をやってみるのも手です。首都でなければ結構落ちてしまうものです。
原作知らない分、ほんとIF歴史という感じで、見たこともない世界史が作れたのでなかなか満足なリプレイでした(勝ったし!)。
間違いなく一番の功労者は初参加のコアラさんですありがとう。
今度は『Fish eat Fish』やろうね!<逃がしません貴重な新人
by Cmjichinensei
| 2007-12-18 20:44
| ゲーム(旧)
国際通信社発行のコマンドマガジン編集部ブログ。編集日記とゲームあれこれをいちねんせいが書いてます。基本的に月-金で日々更新予定。詳細はヘッドライン参照。
by cmjichinensei
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