ブカレスト攻防戦1918 〜東のパリに血の雨の降る

どうもです。
昨日は南大阪のほうのゲーム会に顔を出しておりました。
みなさまその節はお世話になりました(ぺこり)。

さて、SLGというのは歴史のifへの挑戦とはよく言いますが、とはいえなかなか素敵if小説みたいな展開を見るのは難しかったりするものです。
うまい人同士だと史実っぽくなりがちですし。
下手な人だとどっちか一色になるだけですし。

しかしこの日は違いました。
そこかしこで新たなる世界が構築されていたのです!!
(どれもクリックしたら写真が大きくなりますよ)

そのいち
シックスアングルズ別冊のクルスク。
ソ連軍の突出部の根本をドイツ軍が刈り取って、包囲殲滅するのが理想的展開だと思われるゲームですが、史実から照らしてそんな展開になるわけもなく。
突出部根本側面の数ヘクスの推移に両軍プレイヤーが脳髄を絞るゲームだと聞いておりました。
そんな史実で2ヘクスだったのを4ヘクスにしても楽しくないだろうと思っていたのですが、


c0010759_19251280.gif
クルスク突出部が見事に押しつぶされております。
おおおお。
驚異の展開です。初心者同士の戦いとかでは有りませんよ。
みなさんそれぞれにキャリアのある方ばかりです。
中央軍集団=自称エースさん
南方軍集団=ぽやさん
ソ連軍=デグさん

何が起こったかというと、ドイツ軍の精神的奇襲が成功したのです。
セオリーとしてはドイツ軍は突出部の根本を南北両面から切り取りに行ってクルスクを目指すのですが、
このドイツ軍は、いったん根本を南北両面から入って正面のソ連軍を釘付けにした後、西に転進してから合流し、リゴフをたたきのめすという戦術に出たのでありました。
デグさんは一瞬対応が遅れ、怒濤のドイツ軍を押さえきれずに突出部をくずすことに。

なんと劇的な展開でしょう。

この勝利があれば、あと半年ドイツは戦えたかも知れません。
そしてロシアのベルリン割譲は無かったかも知れません。
東西ドイツは生まれることなく、冷戦の情景もずいぶん違ったものになったことでしょう。
(てきとうなことをいってますよ!!)

一見奇抜な戦術に見えつつも、スマートにそれを実現してみせるエースさんとぽやさんの手腕もおみごとです。

◆ ◆

そのに。
『第一次世界大戦』中黒デザイン

(ふまれてもふまれてもまっすぐ育つ麦のごとく我慢強い後退戦が得意な)麦彦さんと、このゲーム会の会長さんです。こちらも結構なキャリアを持っていらっしゃるお二人です。

第一次大戦は昨今熱いです。
実は二次大戦よりもプレイヤーの選択に自由度が高く、脱落した国が少なかったので押し合いへし合いな展開がとてもゲーム向き。
しかもこの中黒一次大戦は、「なんだか一次大戦チックな展開になっていく」と、シミュレーション的にも良作だといわれています。(いちねんせいは未プレイです。どこかの受け売りです。)
おいといて。

ここでもドラマチックな仮想歴史が展開されました。

第一次世界大戦のドイツといえばシュリーフェンプラン。
少数精鋭が短期決戦で勝負をかける。萌えどころはパリに向かう無敵ドイツ軍。

それらのセオリーをひっくり返す新歴史が紡がれたのです。


c0010759_2014596.gif

……ほんとに西部戦線に異状がない。
(ぜひ画像をクリックして詳細を確認しよう!!)


なんとさばげ会長。シュリーフェンプランもモルトケの思想もどこ吹く風。
「最初は西に7ポイント」の定石など華麗にスルー。

西も東もまんべんなく守るドイツ軍。という新たなドクトリンを生み出しました。
西部への攻めが甘かったため、パリの一歩手前はおろか、国境すらほとんど動かない独仏両軍。
がちがちに塹壕を掘りまくって戦線膠着してしまった後、早々にロシアに革命が起こって東部脱落。その後お互い南に主力をシフト。

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ストストルッペンがイタリアに大攻勢、イタリア戦線を守るフランス兵。
そしてアメリカ兵。
……なんか一次関数解くのにホーキンスさんに来てもらったみたいな(あまり的確でないたとえ)。


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そして暇をもてあました米英が、ルーマニアでドイツ軍と激突。
ブカレストが勝負の焦点となってしまいました。
東欧とバルカンが新世界誕生の舞台となっております。
たしかこのゲームを作るときに、
「イタリアとかバルカンが主戦場になることなんて、ほぼあり得ないから」
とか上司が言ってたはずですが、歴史に絶対はなかった!!
あらゆる事象は可能性としてそこかしこに実存しているのです!!
ぜひこの設定で、バルカンに迷い込んだドイツ兵とロシア兵の出会いと別れと地元女性との恋物語とかを、ロシアとかチェコとかの映画会社に制作してもらって、彩プロさんに日本に持ち込んでほしいものです!!


最終的にはモンテネグロを守りきった同盟軍がきわきわで勝利。
列車の中での調印は行われず、恨みはヒトラーに引き継がれず、
20世紀中盤には21世紀もかくやという民族抗争がバルカンと東欧で起こりまくることでしょう!!

そうかモンテネグロってこんなところにあったのか。





SLGの醍醐味をたっぷりと堪能することができた一日でした。
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by cmjichinensei | 2007-02-13 20:25 | ゲーム(旧)


国際通信社発行のコマンドマガジン編集部ブログ。編集日記とゲームあれこれをいちねんせいが書いてます。基本的に月-金で日々更新予定。詳細はヘッドライン参照。


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